今日は久喜東中学校の入学式でした。
今年の新入生は3クラス102名です。
来賓としてお祝いの言葉を贈らせてもらいました。
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久喜東中学校、102名の新入生のみなさん、保護者のみなさん、ご入学おめでとうございます。
中学校の3年間、それは、みなさんがこれから大人の世界に入っていく、その大切な階段を一歩一歩上っていく過程です。
みなさんは、自分は何ができるのか、何がしたいのか、たくさんの夢を持っている。この3年間で、その夢をはっきりとした目標として、自分の内に獲得してください。すでに目標を持っている人は、その目標を実現するために、どうしたら良いのかを考えてください。
いっしょうけんめい、考え考え、思い巡らせ、将来を見据える3年間にしてください。
自分が何をしたいのかを考え、そのためにどうしたらよいのかを考えるとき、忘れてはならない大切な視点があります。
それはものごとを、グローバル、つまり地球規模で考え、ローカルに地域で行動するということです。それをグローカルな視点と言います。
現代は、すべての物事は、政治も経済も、戦争も流行も、地球規模で、世界規模で進行しています。地球温暖化もそうです。
みなさんは、世界で起こっていることに目を向けてほしい。
しかしその大きな流れに、流されるだけではいけない。
私たちは、世界人類の一員だけれど、同時に、私たちは、今、ここの地域で、個人として、一人の人間として生きている。
だからこそ、みなさんは、自分のよって立つ足下を見つめ、日本の、埼玉の、久喜のこの地域で、何ができるのかを、考えていってほしい。
皆さんが生きている、そしておそらくはこれから何年か、何十年かを暮らしていくこの久喜市のこと、地域社会のできごとに関心を持って目を見開いて、参加していってほしい。
それからもう一つ、今年元日の能登大地震で避難生活を送っていて、ふるさとの学校で卒業式も入学式も迎えることができなかった人たちがいることを、知っておいて欲しい。それから、13年前の東日本大震災と原子力発電所の爆発で、福島から避難していまだにふるさとに帰れないでいる人たちがいることを知っておいてほしい。
皆さんは、こうしてふるさとの久喜で、こうして入学式を迎えることができる、その喜びをかみしめてほしい。
地球規模で考え、地域で行動する、その視点こそが、未来を生きる、みなさん、一人一人の大きな力になることでしょう。
みなさんの力が大きく花開くことを願って、お祝いのことばとします。
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